清水寺本坊庭園の紅葉を堪能した後は、筑後市で春と秋の年2回行われるイベント、
「絣の里巡りin筑後」へ。

久留米絣の産地である筑後市の絣工房を巡る、恒例のイベントです。
日頃見れない絣工房のご自宅が開放され、工房見学や手織り体験、そして久留米絣を割引価格で購入できます。
東京に行ったらン10万の手織り、手染めの高級品が、え??いいんですか?!?というお値段で購入できちゃう、ありがたいイベント。
「博多織求評会」に着ていった久留米絣も春のイベント時に反物を購入し、仕立てたもの。
すごーく素敵で、よく誉められます。実はこの日も着用。
ここに到着する前にも沢山お褒めにあずかりました。
筑後市には素敵な絣工房がたくさんあります。それぞれ特徴があり、どこのも欲しくなりますが・・・。
今回着用の久留米絣は
『福山富生絣工房』の作品。
なんとなく、他の工房には行きづらいかな・・・。
それで、春購入した反物が、こんなに出来ました!という報告がてら『福山富生絣工房』のおじいさんに会いに行って来ました。
無料シャトルバスが各工房を巡ってくれるので、これに乗って『福山富生絣工房』へ。

明治時代から100年続く絣工房です。おじいさんは3代目で現在80歳を超えながら今も現役。
一つ一つ丁寧な手仕事で見事な職人技の久留米絣を作られています。
久留米絣と従来思っていたものとは、あまりに違う繊細さです。
藍染の色といい、布の光沢といい、絹??と思ってしまうほど。
着ていて、すごく軽くて柔らかくて、体になじんで疲れません。
ごわごわ感が全くないんです。お洋服にしても素敵でしょうが、やっぱり着物で活かしたい。
やさしいおばあさんとすっごい美人の娘さんが、絣巡りの時はいつも工房にいらっしゃいます。
おばあさんと娘さんの手織りです。神業!!

私の着物となった反物は右側写真の一番左!!
あー。反物で見てもやっぱり素敵。粋です。
この日は、同じものが4反お買い上げされたそうで。
おじいさんが嬉しそうに話してくれました。
私のを見て、別のお客さんが、私も着物で作ります。といって購入を決定されました。
すごく嬉しかったけど、同じ着物がもう一つ出来上がるのかと思うとちょっと複雑・・・。
でも着用をご家族ですごく喜んで下さったので私も嬉しかったです。
この近くにも
『藍華 田中絣工房』というこれまた、すごく素敵な絣工房があります。
私は、ここで最初に反物を購入。着物に仕立ててもらいました。
ここのは、現代風なモダンさで、またまた粋な仕上りになってます。
大胆な染め分けの久留米絣で、金沢旅行に着用し、
『懐華楼』の方から誉められた着物です。
こちらはざっくりして手織りの味わいの深い久留米絣。私の購入したものは、そんな感じですが、正統派のザ・着物といった高級感あふれる久留米絣もたくさんあり、目の保養です。
しかし、今回は立ち寄る勇気がなくスルー。次回洋服で訪れましょう。
この他、
『池田絣工房』『緒方絣工房』『久保敬昭織物工場』『かすり西原』『ギャラリーむつこ』など、
見たら欲しくなってしまう絣どころが満載です。
が・・・。なにぶん今回は行きづらい・・・。
次回洋服着用で春は全て巡りますか・・・。
そこで巡りやすい各地域の公民館でのイベントを回ることに。
まず高江公民館では絣を使った手作り小物の手縫い体験があっているので行ってみます。
あれ・・・。なにもない。終了のようです・・・。
ですが、若狭塗りのお箸の販売があっており、お箸に名前を入れてくれるそうなので購入。
お箸は縁起物だから、お正月からおろしてくださいとの一言で、にんまりしました。
縁起物・・・。この言葉が一番好きかもしれません。
そして、久富公民館です。
今年の春の巡りの時から、すっごくおしゃれイベント会場になっていて驚いた久富公民館。
なんとモノラボ市と名づけられ、おしゃれな雑貨店が公民館内に出店。
八女のパン屋さん
『MACOCO』、柳川の和菓子屋さん
『坂田屋』までもです!


いずれのお店もちょー可愛い!
私は今年春も買ってしまった
『halfhalf』で今回は絣の糸のヘアアクセサリーとコースターをGET。
『nano-tsuki』ではガラスの髪ゴムをGETしちゃいました。

『MACOCO』『坂田屋』はこの日は出店しておらず残念。
希望を言えば、中にカフェスペースを作ってくれたら本当にありがたいです。
ちょっとお茶したーいですから。
ただ興味津々になったのが、うどん屋さんが入っていたこと。(器屋さんの奥!)
出汁のすごーくいい香りがして誘惑に負けそうになりました。なにぶん食事には、まだ早かったので断念。
ここで、巡回バスに乗って本部の熊野公民館へ帰ります。
また途中で日傘を失くすポカをしたのですが、あっさりと見つかりました。よかったです。
ここで、のどが渇いたため、お茶しようということになり・・・。
ちょうどY子おばから
『ホテル樋口軒』で池坊展をやっているので見に行ってみて。
と言われたので樋口軒のラウンジでお茶することにしました。
『ホテル樋口軒』ロビーにて~

ででーんと豪華です。
昨日は池坊の家元もご宿泊だったそうです。



1階のロビー、ラウンジとフロアの至る所に飾られて圧巻でした。
2階も展示コーナーが作ってありました。
すごくすっきりしていてキレイです。
花器も素敵!
あと、こちらのホテルは柳原白蓮の自筆の掛け軸が飾られています。
こちらに白蓮も宿泊し、樋口軒あてに短歌を残していったそうです。それが、こちら。

みゆる計は 湯ふねのうへに うこくなり 五月のそらと わかはのみとりと
5月に宿泊されたんですね!中ノ島公園の楠木は5月の若葉の頃が一番きれい。
矢部川沿いに見える風景を詠んだのねと感慨ひとしおです。
で、11月の楠木はこうです。

鉛のそらと秋枯れくすと

鮮やかな緑はクリームソーダ500円。
やっと一息できました。
最後に、季節はずれの桜も一緒に。
- 関連記事
-
スポンサーサイト
コメントの投稿